- えだ
- えだ【枝】※一※ (名)(1)植物の主幹から分かれた茎。 側芽や不定芽の発達したもの。
「~が茂る」
(2)ものの本体・本筋から分かれ出たもの。「本筋からはずれた~の話」
(3)からだの手や足。 四肢。「~を引き闕(カ)きて/古事記(中訓)」
(4)一族。 子孫。「北家のすゑ, いまに~ひろごり給へり/大鏡(道長)」
※二※ (接尾)助数詞。(1)木の枝を数えるのに用いる。「一~の梅」
(2)細長い物を数えるのに用いる。「長持三十~/平家 10」
(3)〔昔, 贈り物を木の枝に添えて差し出したことから〕贈り物を数えるのに用いる。「雉一~奉らせ給ふ/源氏(行幸)」
~の雪〔晋の孫康が, 枝に積もった雪を灯火の代わりにして書を読んだという「蒙求」の故事から〕苦学すること。「窓の蛍を睦び, ~を馴らし給ふ心ざし/源氏(乙女)」
~を交わ・す〔「連理(レンリ)の枝」より出た語〕男女のかたい契りのたとえ。「羽をならべ, ~・さむと契らせ給ひしに/源氏(桐壺)」
→ 連理の枝~を連(ツラ)・ぬ〔「連枝」の訓読みから〕兄弟の仲が親密であること。 また, 仲がよいことのたとえ。「頼朝も, ついには靡く, 青柳の~・ぬる御契り/謡曲・船弁慶」
~を鳴らさず〔論衡(是応)〕天下泰平のさま。 世の中の平穏無事なさま。「~ぬ御世なれや/謡曲・高砂」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.